CP+が中止に

国内最大のカメラ機材関連の展示会、CP+が中止になってしまいました。理由はもちろん、新型コロナウィルスの蔓延の可能性が高まってきたためです。周りでも不安を口にする人が増えてきました。個人的なことでは、定期的にやっているカラオケの集まりも中止になりました。未知のもので対処の仕方がわからず、最悪の場合生命にかかわることになる、という出来事に対して人はあまりにも無力です。

科学と新型ウイルス

科学や医学に対する信奉は、現代人に安心感をもたらす心の拠り所となってきましたが、現代の科学や医学でもすぐには太刀打ちできない新型ウイルスの登場によって、不安や恐怖が広がってきています。古代や近世の人々が得体のしれない疫病を前に、呪術や占いに頼りたくなる心境がわかるような気がします。実際、Youtubeでは、今後のコロナの展開をタロットで占うという動画がいくつもあったのでそれらを見てしまいました。

占い師

余談ですが、タロット占いは解釈の余地が広く、一枚のカードをどのように解釈するか、占う人によってかなり幅があるようです。占いの主体はカードではなく、カードを見てそれを解釈する占い師の方にあります。タロットカードを解釈する際には、占い師の知識や認識力、想像力や説明力が試されるのです。それゆえ、まったく同じカードの並びでも、占い師によって解釈も説得力も違ってしまいます。おそらくタロットに限らず、占いとは「説得術」なのかと思いました。卑弥呼やノストラダムス、安倍晴明などはどんな相手でも説得してしまう能力をもっていたからこそ、大きな権力や政治力を持てたのでしょう。材料は亀の甲羅でも星の配置でも暦でも、何でもよかったのかもしれません。

政治家の言葉

いずれにしても、新型ウイルスの出現に対して、(科学の結晶である)「薬」というアイテムが通用しない状況が続いている間は、科学や医学に対する信奉は薄らいでしまい、不安やパニックが容易に引き起こされてしまいます。そこで説得力を発揮して人々の不安を解消すべきは、現代では(占い師ではなく)政治家の役割なのだと思いますが、なかなかそのような説得力のある声は聞こえてこないようです。人々の心を動かすような説得力があれば、多少非論理的でもポエムでもかまわないと思います。話し言葉に重箱の隅をつつくような精緻な整合性を求めすぎると言葉のダイナミズムが失われ、伝わらない言葉になってしまいます。毀誉褒貶はあるにせよ、トランプ大統領や環境活動家のグレタさんくらいの感情的でアバウトで、ダイナミックな言葉が、(特に日本の)政治家には必要なのかもしれません。

追記:Gettyのイベントも中止に

追記です(2月17日夜):そして、先ほど連絡があり、今週末に予定されていたiStock/Gettyimagesの「Key Artist Event 2020」も新型コロナウイルスの影響で中止になりました。これからさらに流行のピークが来ることを考えると、ストックフォトの人物撮影自体も収束の見通しがつくまでどうするか思案中です。皆さんどうするのでしょうか。一人でできる物撮りなら問題ありませんが。