どこまで手間をかけてレタッチするか? ストックフォトの要修正例
最近の(サブスクリプションになって以降の)フォトショップの「塗りつぶし」→「コンテンツに応じる」の機能はとても優秀で、背景に合わせて自動でうまい具合に不要な物を消去してくれます。
それでももちろん限度はあって、時として「コンテンツに応じる」と手動の細かい調整を繰り返す必要があります。
つい最近ストックの提出でもそうした調整が必要な手間のかかるレタッチを行いました。
その写真が↓で、この写真を提出したところ要修正となりました。
問題となっている箇所はクレープの包装紙の部分で、文字のデザインと(包み紙の右端部分の)絵柄が商標にかかわる可能性があるためこのままでは販売が不可能でした。
デザイン性のある文字が包み紙いっぱいに描かれ、右端には羽の生えた天使のような絵が少し写っています。
つまり、修正を行うとしたら、それらすべてを消さなければなりません。
もしPhotoshopCS5かそれ以前のバージョンでしたら、おそらくかなり疲労困憊するレタッチだったと思います。
ところが、現在のPhotoshopCCの機能ならば、手間はかかるけれど挑戦してみたくなるレタッチに感じます。
実際に、文字の線の部分を一本一本選択して、「コンテンツに応じる」で塗りつぶすという作業を繰り返すと、明るい(日の当たっている)部分に書かれている文字に関しては7割程度はきれいに塗りつぶせました。
影の部分に入っている文字や右端に描かれた天使の絵は、「コンテンツに応じる」では歯が立たず、やはり従来のコピースタンプツールを中心に丁寧に修正する必要があります。それでも最近のPhotoshopの「コンテンツに応じる」の進化はすごいもので以前と比べると大幅な時間の短縮になります。
その助けを借りてできたのが、下のような形になりました。
ストックフォトの提出に際してどこまで手間をかけてレタッチをするか(あるいはあきらめるのか)を決めるのはクリエイター自身ですが、以前と比べるとPhotoshopの機能が良くなったおかげで、気軽に複雑なレタッチに挑戦できるようになりました。
ちなみにこの写真は、こちらで販売中です。