日本人の写真≠日本の市場

人物(日本人)のストックフォトを(某社に)提出し始めたのが3年半くらい前になりますが、基本的にストックフォトの人物撮影については、日本人の写真は日本の市場でもっぱら消費(購入)されると考えていました。

しかし、今年の春からiStock専属になり、この考えを良い意味で修正せざるを得なくなりました。

今春以来、iStock専属として約半年の活動の中で感じたことは、はじめのうちは、日本人の写真も結構海外で売れるんだという素朴な感想にはじまり、少し写真の数が増えてきた現在、より積極的に世界の市場を意識して日本人の写真を撮る必要があるかもしれないという思いです。

iStockのツールで自分の写真が世界各国のどの国にどのくらい購入されたかがわかるようになっていますが、直近のデータでは日本国内での購入が52%、海外購入が48%でした。アジア地域のみならず欧米での購入も25%あり、多様な国々で購入されていることがわかります。

これは何よりも、ストックフォトの世界市場におけるGettyimagesおよびiStockの強み(ブランド力や世界で売るための営業努力)を反映していると実感します。

また、GettyimagesおよびiStockは、iStockalypseをはじめとしたクリエイター向けの教育活動の中で、世界市場を中心に据えたストックフォトに関する知識や実践をフォトグラファーに提供することに力を入れていますが、個人的には実際そこで教えてもらったことがストックの撮影に大いに役に立っています。まだすべてを実践することは難しいですが、「日本人の写真≠日本の市場」ということを意識しながら、日本市場にとらわれない視点や視野も持ちながら撮影をしていければと思います。

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